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経営者インタビュー

経営者インタビュー

 
マネージメントシステムの審査は経営者インタビューに尽きる。経営者は意図し、企画し、実行し、結果を持っている。システムの出来具合の全ては経営者の言葉、表情、感慨に集約されている。審査員になったあなたが最初にぶつかる本当の壁はとりあえず経営者インタビューです。したたかで、用心深く、審査員までも材料あるいは餌にしてしまう獰猛な狼。勿論羊のお面をつけてますが、中には恐ろしい実態。
 
さて、
  • 自己紹介、
  • 時候の挨拶
ここで、言葉使いは丁寧に。服装は重々しくなくラフでなく、刑事コロンボの風体レベルがよい。態度は腰低からず高からず。学者のように横柄を決め込むのもいいが、ビジネスライクにフラットが今風か。いずれにしても持ち時間が少ない。ここは ささっと。
  • インタビューの目的
  • 書類審査、初動審査からのコメント
これを告げて、キックオフと。キックオフ宣言は審査側。
先ず、前座。
  • 業界の概況、市場と競合
  • 会社の概況、業績と事業課題
など当たり障りの少ない外堀を押さえて、いよいよ戦闘開始です。事前に押さえた業界情報とのギャップは、経営者理解の一助。当事者ならではの視点を拝聴する。価値観の置き方を確認できる。その会社が提供する商品、サービスなどに事前に接触できるならやっておいて損はない。
ここはISMSから脱線しがちでもあるので、引きずらないように要注意。時間が待ったら入ればよい。
さて、本題。
  • SMS取得の狙い
問題解決型か課題達成型か。認識が現場とずれると回らない。経営者自身の意志が明確かも押さえたい。通り一遍の取り組みか、切実感のある必至の取り組みか。
  • リスク認識
  • 改善プロセス
  • 改善プロセスにおける課題
経営の危機認識、取った施策(改善プロセス・エンジン)、施策の課題(エンジンをよりよく回すために)の3点セットの理解を把握する。マネジメントレビューが正しく行われているかの把握でもある。
  • 適用範囲の妥当性認識
  • 適用範囲における重大な脅威
適用範囲の設定根拠、適用範囲における情報資産の特徴、リスク・脅威、特にインタフェース上のリスク課題認識、将来的な適用範囲の拡大化計画の有無。
  • リスクの定量化
  • 抽出したリスクの経営へのフィードバック
  • 受容レベルの設定
  • 費用対効果
  • 効果の実績
これらはどのようにやってますか。ここは難しい。ここで一般論以外が飛び出せば相当の勉強家か実際に深掘りしていると考えていい。
  • 具体的な施策
  • 重点施策
  • リスク通報の体制
これは押さえの質問。関与具合を見る。昨今であれば以下のような質問も投げておきたい。
  • 個人情報、顧客情報の扱い
  • 漏洩時の対応
さて、何処で切り上げるか。普通、 経営者インタビューの時間は少ないので、また審査側のペースでやりきれないことが多いので、全部をやる前に時間が先に来る。経営者はもう少し話をしたいと考える場合もいわゆる事務局はしっかり終了させる。ぼろは出ないほうがいいから。
  • タイムアップ、今後のスケジュール、謝辞
やはり、経営者の思いが正しく展開されているかを客観的に確認し、適切にフィードバックすることを約束して、インタビュー終了。
(注意)
当然のことであるが以下留意のこと。
  • 本審査の前に終了させること。
  • 一発勝負。準備怠り無く。
  • 大事なお客様である。
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2004/04/04 First k1
2004/10/03 Last

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